柿の栄養に美容健康効果!タンニンや食べ過ぎで便秘や下痢に!?

【2017/09/17 内容追記修正】

こんにちは、美容健康エトランゼのラトンです。

 

秋の時期に美味しくなってくる果物の1つとして
「柿」がありますよね。

 

なんとなく他の果物とくらべて
結構甘い部類に入るから

ビタミンとかそんなに
含まれていないのかなーとか
勝手に思っていたんですけど

 

柿ってビタミンC含有量でいったら
果物の中でもかなり上位の存在だったんですね。

 

「柿が赤くなると医者が青くなる」

 

こんなことわざが
古くから日本で伝わっているあたり
かなりの栄養効果があると期待できます。


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しかしその一方で柿が
便秘や下痢の原因になるという話も
ちらほら目にするわけですが。。

 

今回はそんな色んな意味で魅力のある
果物の柿について見ていこうと思います。

ではしばしお付き合いくださいませ。

 

ちなみに柿を使ったレシピ記事などもありますので
合わせてご覧くださいませ。

⇒⇒⇒柿を大量消費!簡単人気なお菓子やサラダおかずレシピ!

 

柿の栄養に美容健康効果!タンニンや食べ過ぎで便秘や下痢に!?

柿(カキ)の歴史について

ひとまず最初に柿についての
歴史について見ていきましょうか。

 

柿の発祥の地については諸説あるようで

縄文時代や
弥生時代前期の池上・四ツ池遺跡

 

藤原宮遺跡
(694~710年・飛鳥時代)などからは
柿の種が大量に発見されたといいますし

平城京遺跡(710~784年・奈良時代)からは
柿の値段が書かれた木簡が出土したとも
いいます。

 

柿は日本発祥の果物であるという
見解がある一方で

氷河期が終わった後に中国大陸から
伝来してきた説が有力視されているようです。

 

現在の大きめな柿が伝わってきたのは
奈良時代のあたりではないかとされ

原産地は中国の長江(揚子江)流域と
推測されています。

 

あと日本最古の歴史書でもある「古事記」や

奈良時代の歴史書でもある
「日本書紀」などにも

地名や人名などに
「柿」の漢字が入っていた点から

奈良時代の時点ではすでに
柿は日本に伝わっていたと考えて
問題ないだろうとされているようです。

 

ちなみに少し戻って
飛鳥時代の伝説的な歌人に

「柿本人麻呂(かきのもと の ひとまろ)」

という人物がいたのですが

 

どうもその出自については
明らかになっていないようで

島根県益田市に
伝わっているとされる民話によると

 

高津柿本神社から
西に4㎞ほど離れたところに位置する
戸田柿本神社には柿の古木があって

その柿の木の元に突如として
神童たる柿本人麻呂が現れたと
あるそうです。

 

他にも屋敷の庭に柿の木が
植えられていた事から
「柿本」と名乗ったとか

柿の木の下で生まれたから
名前に「柿」の漢字が入ったなど

色々諸説あるようですけど
真偽のほどは不明だそうです。


当時の柿といったら渋柿の方を指し
しばらくの間は干し柿として
食べるのが一般的だったとか。

平安時代中期に編纂された法典
「延喜式(えんぎしき・927年)」には

祭礼用の菓子として用いられたり
宮廷内でも栽培されていたといった
記述が残っているとされています。

 

干し柿の作り方に至っては
中国の衣食住の技術に関する書物の

「斉民要術・6世紀頃」に
記述が残っているようです。

 

 

そして現在でもおなじみの
甘柿が出てきたのは鎌倉時代に
なってからで

鎌倉時代(1214年)の
神奈川県川崎市にある王禅寺にて
突然変異で出来た柿だそうで

現在の禅寺丸柿のルーツにも
なっているそうです。

 

甘柿が発見されてからは
各地で品種改良が重ねていき

16世紀頃にポルトガル人の
手によって海外へと渡っていったと
いいます。

 

ちなみに一説によると
このポルトガル人の商人。

その時漂流状態でなんとか
日本にたどり着いた状態だったそうで

かなりの空腹状態で食べた柿の味は
まさに至高の一品だったとかで。

 

こんなにも美味しい果物なら
祖国ポルトガルでも

売れるに違いないと考えて
仕入れていったとされています。

その後アメリカ大陸へも
渡っていった柿は

現在ではブラジルやウズベキスタン
イタリアなどでも栽培されており

学名で「Kaki」として
登録もされたといいます。

 

ちなみに生産量で見てみれば

1位は中国、2位に韓国、3位に日本と
やっぱり東アジア方面で
多く生産されているようですね。

 

柿の発祥の地については
あやふやな点も多いですけど

少なくとも甘柿については
日本が発祥の地であると見て
問題ないのではないでしょうか。

 

柿の主な栄養に美容や健康効果

「豊富なビタミンCによる美肌効果や風邪予防などの効果」

冒頭でも書いたように
柿はビタミンCの含有量が高く
果物のグループで見てみれば

「それぞれ100g中」

ゆず(果皮)・・・150mg

レモン(全果)・・・100mg

柿・・・70mg

キウイ・・・69mg

いちご・・・62mg

といった具合に果物の中でも
3位の位置に位置するほどの
ビタミンC含有量を誇っています。

 

ビタミンCってなんとなく
酸っぱいイメージがあったので

この事実については調べた
当初結構意外でした。

 

ちなみに1日に必要なビタミンCの
最低限の推奨摂取量は「100mg」なので

柿1個をだいたい150g位と考えると

70mg x 1.5 =105mg

となり、1個分で1日に必要なビタミンCは
だいたい補える計算になりますね。

 

 

ビタミンCの効果で有名なところは
老化の原因となる活性酸素を
除去してくれる

非常に高い抗酸化作用が
挙げられるでしょう。

 

ある程度の量なら
外部からの刺激に対抗して
体内の細胞を守ってくれるわけですが

増えすぎてしまうと
体内をどんどん酸化させて

肌にしわを刻んでいったり
肌の潤いや張りが失われていったりと

特に女性の方にとっては
好ましくない状況を生み出す
原因となります。

 

そのため美肌と
アンチエイジング効果を考える上で

ビタミンCはまずなくてはならない
存在といえるでしょう。

更に加えて肌のたるみとしわなどを
改善していく上で

コラーゲンの生成は
欠かせなくなるわけですが

このコラーゲンの生成を
促進してくれる効果もビタミンCにはあります。

 

あと肌のくすみやシミなどの
原因になりやすいメラニン色素の沈着。

皮膚の奥にある
メラノサイトと呼ばれる細胞で
生成されたばかりのメラニンは

「チロシン」というアミノ酸なのですが

 

メラノサイト内に存在する
メラニン生成酵素の
チロシナーゼの働きによって

「メラニン」へと変化していきます。

 

このサイクルが過剰になっていくと
メラニンがどんどん溜まっていき

色素沈着によるくすみやシミなどを
生み出していきます。

 

ビタミンCにはチロシンを
変化させてしまうチロシナーゼの働きを
妨害する効力と

できてしまったメラニンの色素を
薄くしていく効果があるので
美白効果に役立ちます。


あと時期的に挙げていきたい効果としては
風邪などに対する免疫力アップ効果でしょうか。

 

ビタミンCの風邪に対する効果については
賛否両論分かれている部分が
あるようなのですが

ウィルスが体の中に入り込んできた場合
それを迎撃する細胞が

「白血球」

である事はだいたいの人は
知っているものと思います。

 

そして血中のビタミンC濃度が高い人は
この白血球の活性が高いと
言われているんですね。

白血球が活性化しているという事は
その分ウィルスの迎撃をスムーズに
行えるというわけなので

その点で風邪の予防に
繋がっているのではないでしょうか。

 

「ビタミンCの主な効果・効能」

・シミやシワの改善効果

・紫外線が原因で出てくる
メラニンによる色素沈着の予防。

・にきび、肌荒れの改善

・美肌、美白効果

・コラーゲン生成のサポート

・免疫力の向上

・ストレスの耐性アップや軽減効果

・骨粗しょう症の予防

・アンチエイジング効果

 

などなど肌への美容効果のみならず
骨の強化に貧血の予防などにも効果が
認められてます。

 

「カリウムによるむくみの解消や高血圧予防効果」

主にすいかやメロン、バナナやアボガドなどに
多めに含まれる「カリウム」ですが

柿にも170mgと結構豊富に含まれています。

干し柿になるとこれが
670mgに跳ね上がるのですから
なかなか驚きです。

 

まずカリウムの栄養素の特性として
比較的有名なのは

体内の過剰なナトリウムを
腎臓で再吸収されてしまうのを防いで
体外に排出してくれる作用があります。

 

体内にナトリウムが溜まっていくと
体内の塩分濃度を薄めようとして
体が皮膚内に水分を溜め込んでいくため

放っておくと顔や足などが
むくんでいく原因となります。

 

あとデスクワークや
立ち仕事などが多い場合は
あまり体を動かせない状況かと思いますので

血流が悪くなって
老廃物が溜まりがちになるので

そういった方に場合もカリウムの栄養素は
積極的に摂取していきたいところです。


あとナトリウム濃度が高いと
ナトリウム濃度下げようとして
血液量が増大するため

そこから血圧が上昇して
高血圧な状態になってしまうわけですが

 

カリウムがナトリウムを
排出してくれるという事は

血管中のナトリウム濃度が
下がっていくので

血液量も正常になって
血圧も徐々に正常な状態に戻っていきます。

 

なので高血圧の予防と
改善効果なども期待できます。

 

「カリウムの主な効果・効能」

・むくみの解消

・高血圧の予防

 

「ペクチンによるコレステロール抑制、便秘解消効果」

食物繊維のペクチンも柿には含まれていて
柿の場合はほとんどが
水溶性の食物繊維になります。

 

コレステロールの吸収を
抑制してくれる働きを持ち

コレステロール値が高い状態だと
血管内に血栓ができやすくなり

動脈硬化の状態を
引き起こしやすくなるので

 

そこから狭心症や心筋梗塞などといった
血栓系の病気を引き起こしやすくなります。

なので動脈硬化などの
予防効果が期待できたり

 

腸内で硬くなってしまった便に
水分を含ませて柔らかい状態に
していくので

便秘の解消や予防にも効果的です。

 

「ペクチンの主な効果・効能」

・コレステロール値を下げる効果

・便秘、下痢の解消効果

・疲労の回復効果

・血糖値上昇の抑制効果

 

などが期待できます。

 

干し柿にすると
ペクチンの含有量が豊富になるので

便秘を解消した場合は
更に有効といえるでしょうが

逆にビタミンCの量は減っているので
その点は注意ですね。

 

「βカロテンによる目の健康維持や抗酸化作用」

体内で必要な時にビタミンAに
変換される特性をもつ

なかなか便利な栄養素の「βカロテン(βカロチン)」

効力としてはビタミンCに匹敵するくらいの
優れた抗酸化作用を持っています。

 

基本人間の粘膜や皮膚にうるおいを持たせ
視力などを維持するために必要な
栄養素であり

この栄養素が不足すると
目が疲れやすくなっていき

 

暗い所が目が見えにくくなっていく
「夜盲症」の原因となったり

中高年の世代を中心に
引き起こされていく

「白内障」「加齢黄斑変性症」
原因にもなったりします。

 

なので目の健康維持に
効果のある栄養素として

有名なアントシアニンや
ルテインなどと一緒に摂取する事で

抗酸化作用が高まるだけでなく
視力低下の予防や改善といった効果が
更にアップすることでしょう。

 

あとは高い抗酸化作用を持つので
身体全体のアンチエイジング効果による

美容と美肌効果や高血圧や
動脈硬化の予防といった
健康効果なども期待できます。

 

「βカロテンによる主な効果・効能」

・美肌効果

・抗酸化作用による
コレステロール値の減少。

・高血圧、動脈硬化などの予防

・身体の成長を促進

・粘膜や皮膚の健康を維持

・ガンの予防に抑制効果

 

などなどの効果が期待できます。

 

干し柿にすることで更に
βカロテンの量は多くなり
生柿と比較して約2倍程は違うそうですよ。

 

「タンニンによる二日酔い予防効果」

あと有名な薬効効果としては
「二日酔い」の防止効果ですね。

 

柿に含まれている「タンニン」の栄養素。

 

これはポリフェノールの一種であり
渋み成分の「シブオール」という成分が
含まれています。

通常の甘柿は渋くないよ?
と感じると思いますけど

甘柿のタンニンは
熟していく事によって

渋みを感じない状態に
変化していくといいます。

 

よく柿を切った時に
黒い点々としたものがあったりしますけど

あれは不溶性に変化した
タンニンというわけです。

 

このシブオールという渋み成分は
胃や腸などから

アルコールの吸収を阻害する効果と
悪酔いの原因となるアセトアルデヒドを
分解する効果があります。

そのためお酒を飲む前に
生の柿を1個ほど食べおくことで
二日酔いや悪酔いを抑えられるとか。

 

ビタミンC効果で肝臓の働きを
サポートするからと言われているので
干し柿では効果が出ないのでご注意を。

 

こんな感じで
様々な美容健康効果を持つ柿ですが

便秘や下痢になると言われている要因は
なんなんでしょうかね?


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柿の食べ過ぎで便秘や下痢に?犯人はタンニンの栄養素?

引き続き登場してきた
「タンニン」の栄養素です。

先ほども書きましたように
「タンニン」はポリフェノールの一種で
主に渋柿などで感じる渋味の成分。

 

主な効果としては

・血液中の毒素、悪玉菌を減少

・血液の流れを良くする

・動脈硬化の予防

・生活習慣病の予防

・下痢の改善効果

・肌の引き締め効果

・美白効果

・二日酔い、悪酔いの予防

といった具合に体にいい効果がたっぷりですね。

 

しかし、だからといって食べ過ぎてしまうと
身体に不調が出てきてしまうわけです。

 

だいたい果物は1日に約200g程度の摂取が
望ましいとされているので

まあ柿なら大きめなものを1つ食べれば
美容健康効果を得る分としては
十分かと思います。

 

1人で2個、3個と食べていくと
今度は便秘や下痢になりやすくなると
言われているわけですね。


柿のタンニンの成分には
タンパク質の成分を変えて

腸の粘膜に特殊な膜をつくることで
腸への刺激を弱める効果があります。

 

そうなると腸内の蠕動運動が低下してしまい
結果的に便秘の症状になってしまうとか。

 

下痢の改善効果もいきすぎると
今度は便秘になってしまうというわけですね。


皿に柿の「ペクチン」には
下痢と便秘の解消効果があると書きましたけど

ペクチンもまた腸内の蠕動運動を
促進することで便秘の解消を
促してくれるそうなんですけど

 

必要以上のペクチンを摂取すると
その効果が過剰になっていき

今度は逆に下痢の症状に
なってしまうわけですね。

 

あとミネラル成分すら
排出してしまうため

過剰摂取には注意する必要があります。

 

今回のまとめ

はい、そんな感じで今回は
柿の栄養素に美容と健康への効果。

そして食べ過ぎによる便秘や下痢になる
原因などについて書いていってみました。

 

「タンニン」と「ペクチン」のそれぞれの
腸に働きかける効果はなかなか
面白く感じましたね。

適量なら身体にいい効果を与えてくれるのに
多めに摂ってしまうと逆に
便秘や下痢になってしまうという点が。

 

まあ適量食べていれば問題はないと思いますので
柿が美味しくても食べ過ぎないよう
注意が必要ですね。


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自分もひとまず気をつけていこうと思います。

 

ではでは、柿についての内容は以上になります。

最後までご覧にいただき
ありがとうございました。

 

引き続き、柿を大量消費するタイプの
料理レシピについてもどうぞご覧ください。

⇒⇒⇒柿を大量消費!簡単人気なお菓子やサラダおかずレシピ!

 


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