寒天の栄養効能に便秘解消効果!ダイエットで食べるタイミングは?

【2017/10/01 内容追記修正】

どうもこんにちは、管理人のラトンです。

 

先日マロニーや春雨の栄養などについて
紹介していきましたけど

そうなると似たような食材でより
ヘルシーなものってあるのかなーと
ちょっと気になったんですよね。

 

その中でふと目に入ったのは「寒天」

 

最も有名な「ところてん」から
ジュースとかフルーツとかで固めて
食べるイメージのある寒天ですけど

健康面でどういった効果があるのかーとかは
あまり意識したことがありませんでしたね。

 

なんとなくすっごく
ヘルシーって印象はあるんですけど。


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今回はその寒天について栄養効果に
ダイエットに使う場合の

正しいやり方などについて
見ていこうかなと思います。

それでは早速見ていってみましょう。

 

寒天の栄養効能に便秘解消効果!ダイエットで食べるタイミングは?

寒天の歴史について

まず寒天の歴史部分について
見ていきたいと思いますが

 

寒天はそもそも

「ところてん(心太)」を凍らせ
乾燥させたものをいいますので

ところてんが
寒天の祖先という事もできます。

 

ところてんは中国が発祥とされ

海藻を煮込んだ液体を
そのまま放置していたら
出来てしまった代物だったそうで

起源については記述が
残っていないため不明だそうですけど

かなり古い頃から
食されていたのではとされています。

 

日本に伝わってきたのは
西暦538年の頃で

この頃は仏教伝来の時代でもあり
精進料理やこんにゃくと一緒になって

ところてんの製法も
伝来してきたといいます。

ところてんの記述については

701年(飛鳥時代)に
日本史上初めての律令
「大宝律令」が制定され

その中に貢ぎ物の品として

「心太(こころぶと)」

の記述が入っているそうです。

 

食品として食べられ始めたのは
平安時代に入ってからとされ

この頃は上流階級や貴族といった
身分的に高い人たちの
食べ物だったため

一般庶民の手には
届かない食べ物でした。

 

 

ところてんから寒天にする
手法が発見されたのは
江戸時代に入ってから

しかもほんのちょっとの偶然と
好奇心によるところからでした。

 

当時の御駕籠町(おかごちょう)

現在の京都市伏見区に
位置するその町の

「美濃屋太郎左衛門」

という人物が宿屋を営んでいました。

 

そこに薩摩藩主の島津候が
参勤交代の最中、この宿屋に宿泊しまして

そこで出した料理の中に
ところてんの品が入っていたそうです。

 

料理を全部食べなかったのか

残った料理を戸外にひとまず
置いていたそうなんですが

そのまま数日間置き忘れていたそうで。。。

 

その時季節は真冬で
外に置き忘れた料理は
そのまま凍り付き冷凍状態になって

日中は溶けて中の水分が抜けていき
そしてまた冷凍されて解凍・・・

 

このサイクルを繰り返したところてんは
すっかり干物の状態になっていたそうで

放置していたところてんが
真っ白で乾燥していた事に
多分興味を持ったんでしょうね。

 

乾燥したところてんを
改めて煮込んでしばし放置して
冷ましていくと

ところてんよりも白く
海藻臭もなくなった

更においしいところてんに
なったというわけです。

この当時はまだ寒天の呼び名がなく

「ところてんの乾物」といった具合に

そのままな名前で
宿屋に泊まりに来たお客さんに
提供していたそうで

お客さんの口コミで徐々に噂が
広がっていったといいます。

 

ちなみに寒天の名前の由来ですけど

黄檗宗の創設者にして中国僧の

「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」

だったとされています。

 

太郎左衛門が営む宿屋にて
話題になっていた

「ところてんの乾物」

を食べた隠元禅師はこの食べ物の名前を
尋ねたそうなのですが

 

まだ名前が決まっていなかったので

ところてんの乾物で
寒い中から出来たところから

「寒天」の名前を勧められたとか。

以降、そのまま寒天の名前が
定着したとされています。

 

寒天が誕生してからは
100年ほど伏見が販売を
独占していたそうですけど

後に幕府が貿易を行う際の輸出品に
正式に寒天を指定してから
寒天の需要が一気に高まったといいます。

 

その後各地で独自の製法研究が
重ねられていった寒天は
日本中、世界へと広がっていき

微生物学の方面からも
液体培地よりも寒天培地の方が
様々なメリットがあったため

 

細菌学者のロベルト・コッホ氏一門が
寒天培地を推奨してからは

世界中の科学者からの需要も集まり
日本を代表する水産輸出品としての
地位を築いたわけです。

 

寒天の栄養や身体への効能について

さて、まずは
寒天の栄養効能などについてから。

 

天草、オゴノリといった海藻類
を原料として作られており
栄養素のほとんどは食物繊維です。

あとはカルシウム、鉄分、カリウム
ヨウ素、クロムなどのミネラル成分ですね。

 

含まれている炭水化物は
多糖類の「ガラクトース」という成分で
脳糖とも呼ばれます。

フルクトース(果糖)や
ブドウ糖などもガラクトースの
カテゴリーに入っていて

 

ブドウ糖が脳の集中力や記憶力
処理能力をアップさせるというのは

なんとなく聞き覚えが
あるのではないでしょうか。

 

そのあたりの栄養効果について
ちょっと書いていきましょうか。

 

食物繊維について

食物繊維には水溶性と
不溶性との2つの種類があり

寒天にはこの2つが
含まれているといいますね。

 

水溶性食物繊維

その題名通り
水に溶けるタイプの食物繊維であり

主に野菜や果物、わかめや昆布などの
海藻類に多めに含まれているといいます。

 

胃や腸で吸収されずに
腸内の硬くなってしまった便と混ざることで
出にくい状態の便を出やすくしてくれます。

あと水溶性の食物繊維は腸内では
善玉菌を増やすのに一役買ってでてくれて
腸内環境の改善、整腸作用などが期待できます。

 

あとは食べ過ぎの防止に
食後の血糖値を急激に上がるのを抑える
GI値をダウンさせる効果もあって

コレステロール減少に
糖尿病予防などにも効果的です。

 

不溶性食物繊維

こちらは水に溶けないタイプの
食物繊維ですね。

主に成熟した野菜などに含まれており
ごぼう、かぼちゃなどの根菜類に

玄米やオートミールなどの穀物、雑穀類。
豆類などに多く含まれています。

 

特徴としては胃や腸などで吸収して膨張するので
これで腸内を刺激し、蠕動運動を活発化させて
便秘の解消を促すわけです。

ダイオキシンなどの有害物質を
体外に排出する効果もあります。


これらの食物繊維は
一方だけを摂取するとバランスが悪く

例えば腸内で
便が固くなっている状態なのに

更に不溶性食物繊維を
摂取してしまうと水分が不足してしまって

便が硬くなって便秘の症状が
悪化してしまうといった具合です。

 

そのため
だいたい水溶性と不溶性の割合を

「水溶性:不溶性=1:2」

といった量にすると理想的だそうです。

 

ガラクトース

ガラクトースは先程も書いたとおり
「脳糖」と呼ばれる重要な栄養素で
身体や脳を動かすためのエネルギー源となります。

 

グルコースよりは甘味が弱く
特に乳児にとっては重要な栄養素で
成長を促すためにはかかせないです。

母乳などに多く含まれているといいますね。

 

このためガラクトース不足は
乳児や胎児への成長に影響が出てくるので
不足しないよう注意したい栄養素です。

 

ヨードリン、鉄で去痰作用

寒天に含まれるヨードリンに鉄分は
痰の固まりを溶かしてくれる
去痰作用があるそうで

他にも血液をサラサラに
してくれる効果など期待できます。

 

アガロペクチンで美肌&コレステロール値減少

寒天には、寒天ならではの

「アガロペクチン」

と言われる美容と健康に良い
栄養成分が含まれています。

 

主な効果としては
コレステロール値を低下させたり

抗がん作用がある事で
知られていましたが

一酸化窒素の増加抑制する効果の部分で
美容と美肌への効果にも
注目が集まっています。

 

一酸化窒素(NO)は
近年においては血管年齢を
若返らせる物質である事が判明し

血管を柔軟に柔らかく拡張させて
血流をスムーズにするといった
効果があります。

 

ただ一酸化窒素は過剰に増えすぎると
老化を促進させる活性酸素の生成が
活発になってしまうといいます。

あとは大腸のポリープに
一酸化窒素を与え続けたら

大腸がん細胞に変異したという
実験結果も出ています。

 

そしてアガロペクチンは
この一酸化窒素が増えすぎてしまう状態を
予防してくれるので

体内の活性酸素生成量を
抑制してくれるというわけです。

 

加えて紫外線によるコラーゲン破壊も
ある程度防いでくれるため

肌のたるみやシワの予防や
改善効果などが期待できます。

 

ちなみにアガロペクチンは
粉末寒天の製造過程においては

圧力をかけて水分を抜くところで
水分と一緒に流れ出ていってしまい

 

アガロペクチンの含有量が
減ってしまうので

角寒天、細寒天、糸寒天を
食べていくのが望ましいとされます。


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寒天は便秘解消に効果的、だけど食べすぎは便秘の原因になる?

さて、上記のように食物繊維が豊富で
便秘解消にはとっても効果の高い寒天ですが

便秘を解消するぞ~!といった具合に
寒天ばっかり食べる生活にシフトさせると
かえって逆効果になります。

 

といいますのも。。。

寒天ってもともと粉末状か乾燥物で
それを水に戻す必要がありますよね。

 

つまりは水分を吸収して膨張する。。
不溶性食物繊維みたいな特性です。

 

適量なら便秘に効果のある寒天も

膨らみきってない状態で食べて
摂取量過多になっていくと

腸内の余分な水分もどんどん
吸収していってしまいます。

 

これではせっかく腸内の便を軟らかくしても
再び硬くしていってしまって

かえって便秘の状態を
悪化させるなんてことになるわけです。

 

身体に良かれと思って摂取しても
その量を間違えると毒になりますから

くれぐれも食べ過ぎには
用心するようにしましょう。

 

寒天をダイエットに使う場合の食べるタイミング

さて、寒天ってなんだか
すっごくヘルシーなイメージがありますけど
実際その通りで

「100gで3kcal」

という結構驚異的なカロリー数値です。

 

あと1gで100ml分の水分を吸収し
胃が膨張することによる満腹感で
食べ過ぎを防止。

糖と脂質の吸収を遅らせて
GI値も低GI食品に分類されるので
ダイエットにはかなり最適な食材といえます。

糖尿病とか糖質制限している方にもいいですね。

さて、その寒天を
ダイエットに活用する場合ですが

寒天ばかり食べていると↑のように
かえって便秘が悪化して

 

しかも栄養素的には
栄養たっぷりというわけでもないので

バランスの良い食事にしないと
かえってやつれて不健康状態に
なると思います(苦笑;

 

食べるとお腹一杯になるという特性を利用し

「食事の10分前位」

に食べることを心がけるといいでしょう。

 

食事をするために寒天を食べることで
満腹感が出て、食事そのものは少量で
十分となります。

食事をきっちり食べていれば
栄養バランスも心配ないですし

食べ過ぎるという事も防げるので
結果的に痩せてダイエット効果が
期待できます。

 

食べる時はしっかり寒天をお湯に溶かして
冷蔵庫で冷やして、寒天ゼリーを
常備しておくといいでしょう。

 

ただし食べ過ぎは禁物なので
「大体1日に3~6g程度」を目安に
寒天を摂取するといいかと思います。

1回2gを1日3回、時間がない時は
夜ご飯前だけでも行ってみましょう。

 

あとは、間食の代わりに食べるとかですね。
ノンカロリーシュガーとか黒ハチミツとか

オリゴ糖などと一緒に摂取するの
もいいでしょう。

 

今回のまとめ

はい、今回は寒天の栄養や
便秘の解消効果に食べ過ぎると
便秘になってしまう話。

あとダイエットの時の食べる
タイミングなどについて書いていきました。

 

寒天ってこんなにも
調べること色々あったんですね~。

ヘルシーな食品なのは
なんとなく分かっていましたが

こうして調べてみると
ちゃんと裏付けもとれて納得です。

 

ダイエットに活用する場合は
寒天のみならず、栄養バランスの
とれた食事をして

正しい方法でダイエットしていってくださいね。

 

ではでは、寒天の栄養効果について
の内容は以上です。

また次回にお会いしましょう。


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似たような食材のマロニーや
春雨についての内容もどうぞご覧くださいませ。

⇒⇒⇒マロニーの栄養効能にダイエット効果!春雨との違いに代用になる?

 

⇒⇒⇒春雨の栄養効果に炭水化物の塊?糖質制限ダイエットに不向き?

 


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