おかひじきの栄養効能!効果的な食べ方や人気レシピ、保存方法について

【2017/10/23 記事公開】

どうもこんにちは、管理人のラトンです。

 

黒くて主に煮物などに使われる
海藻食材の「ひじき」ってありますよね。

あっちの方は多分ほとんどの人が
知っている食材だと思うんですけど

では「おかひじき」という
食材についてはご存知でしょうか。

自分最初この食材の名前を目にした時

 

「おかひじき・・?何それ?」

 

みたいな感じだったんですけど
調べていくにつれて

抗酸化作用やカルシウム多めで骨の強化
あとカリウムが特に豊富で

むくみの症状などにも良い食材という事が
分かってきました。

 

最近はメディアなどで
取り上げられつつあるものの

まだマイナーな食材という印象が
抜け切れていないようです。


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というわけで今回は陸の海藻とも呼ばれる
「おかひじき」の栄養効能や

人気レシピ、保存方法の部分について
見ていきたいと思います。

ではいってみましょう。

 

おかひじきの栄養効能!効果的な食べ方や人気レシピ、保存方法について

おかひじきとはどんな食材?

まずおかひじきがどんな食材なのか?

その部分から見ていきましょう。

 

名前の部分に「ひじき」が入っているから
海藻の方のひじきと何らかの繋がりが
あるのかと思いきや全然そんなことはなく

ただ単に海藻のひじきと
見た目が似ているところから付けられた
野草だそうです。

 

何気に割と古くの時代から
海岸沿いの砂地などに自生し
食べられてきた野草との事で

発祥の地は山形県南陽市。

 

当時の物資や交通の手段は主に舟であり
最上川は主要な航路の1つでした。

その航路を伝っておかひじきの種が
庄内浜から山梨県南陽市へと伝っていき

江戸時代の初期頃から
栽培が始まったとされています。

 

現在の生産地も南陽市周辺となっており

自生地とされていた庄内地方では
おかひじきの栽培はほぼされていないと
いいます。

旬の時期はだいたい
4月から5月の時期にかけてといいますが

現在はハウス栽培が主流になっているので
基本いつでも買える食材となっています。

山形県置賜(おきたま)地方の
伝統野菜にもなっているおかひじきですけど

おかひじきは湿度と温度管理に
かなり気を使わないといけない
デリケートな野菜で

 

ハウス栽培がほとんどとなっている
おかひじきは

湿度管理を徹底しておかないと
一夜にして全滅してしてしまう事も
あるといいます。

加えて無農薬で対応していかないと
いけないので防虫対策にも相当な手間が
かかっているそうです。

 

おかひじきの魅力は
シャキシャキした食感と歯ざわり

そして苦みがないさっぱりした
緑黄色野菜である点。

 

野菜嫌いなお子さんでも抵抗なく
豊富な栄養を摂取できるので

おすすめできる
野菜の1つといえるでしょう。

 

おかひじきの主な栄養素やカロリーについて

おかひじきのカロリーですけど

「100gあたり17kcal」

となっておりとてもヘルシーな食材です。

 

注目すべきは含まれている
ビタミンやミネラル成分の豊富さですね。

 

・ビタミンA、E、C、K

・ビタミンB1、B2、B6

・ナイアシン(ビタミンB3)

・葉酸

・パントテン酸

・ナトリウム

・カリウム

・カルシウム

・マグネシウム

・リン

・鉄分

・亜鉛

・銅

・マンガン

・食物繊維

 

特にビタミンA、K、葉酸

カリウムのミネラル成分が
多めに含まれています。

ではそれぞれの栄養素による
健康効果などについて少し詳しく
見ていきましょうか。

 

おかひじきの主な栄養効果、効能

たっぷりのカリウムでむくみと高血圧を予防

おかひじきの中でも
注目しておきたい栄養素が「カリウム」
ミネラル成分。

細胞内液に存在しているミネラルであり
細胞外液にあるナトリウムと
相互に作用する性質を持っています。

 

カリウムとナトリウムは
通常一定のバランスで保たれており

カリウムのミネラル成分が
細胞内外の水分量と浸透圧などを
調節しているのですが

塩分濃度の高い食事を摂取して
体内のナトリウム濃度が高くなって

カリウムが不足していくと
このバランスが崩れていきます。

 

体内の塩分濃度が高まれば
高まった分の塩分濃度を薄めようと
水分を摂取させて保持するようになるので

これが体各所に出てくる
むくみの正体ともいえます。

 

加えて溜め込んだ水分は
毛細血管中にも染み出して
血液量が増えていき

血液を循環させるために
結果的に血管を圧迫して
高血圧の状態になってしまいます。

 

カリウムのミネラル成分には
ナトリウムが腎臓で
再吸収されるのを防いで

尿として排泄されるよう
サポートしていく働きがあるので

むくみや高血圧の症状の改善や
予防効果などが期待できます。

 

理想的なナトリウムと
カリウムの摂取バランスは

「ナトリウム:カリウム=1 : 2」

となっているので

 

現状高血圧やむくみの症状でお悩みの方は
減塩しつつ

おかひじきを日常の献立に加える事も
考えてみてはどうでしょうか。

 

βカロテンによるアンチエイジング効果

βカロテンと聞くと
なんとなくニンジンを思い出すのですが

実際ニンジンから発見されたことから
名付けられた栄養素です。

 

主に緑黄色野菜や海藻などに
多く含まれている
カロテノイド(天然色素)の一種であり

強力な抗酸化作用を持ちつつ
体内でビタミンAに変化するという
特性を持っています。

 

βカロテンのすごいところは
体内のビタミンAが必要十分量であれば
変化する事なく

肝臓などに貯蔵されていくという点。

 

そしていざビタミンAが不足してきたら
必要な量だけ変化して足りない所へ
運ばれていく流れとなっています。

 

ちなみにビタミンAの主な働きとしては
目や口、花などの身体各所の
粘膜の強化や

粘膜保護によるウィルスの予防や
免疫力アップ効果

あと光の明暗を感じ取るのに必要となる
「ロドプシン」の主成分でもあります。

 

ただビタミンAの摂り過ぎは

「頭痛、吐き気、発疹」

などを引き起こすこともあるので

どちらかといえば必要な時に
必要な分だけビタミンAに変化してくれる
βカロテンの栄養素の方が

使い勝手としては良いといえるでしょう。

 

その強力な抗酸化作用によって
体内の活性酸素の働きを抑え込むので

身体全体の
アンチエイジング効果や美肌効果

夜盲症の予防やガンの予防
抑制といった効果なども期待できます。


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カルシウムとビタミンKで骨を強化

おかひじきの栄養素の中でも
比較的多めに含まれているのが
ビタミンKのミネラル成分。

 

カルシウムの栄養素も野菜の中でみれば
「100gあたり150mg」と結構多い印象です。

(ちなみに野菜で一番多いのが
乾燥切り干し大根「100gあたり540mg」)

 

骨の強化と聞くと真っ先に
カルシウムが思い浮かびますけど

実のところビタミンKは
この骨の強化に深く関わっている
ミネラル成分といえまして

 

骨にカルシウムを沈着させるためには

「オステオカルシン
 (タンパク質の一種)」

を活性化させないとならないのですが

その活性化を促してくれる
効果があるわけです。

あとカルシウムが尿となって
排泄されるのを抑制するので

骨が脆くなる骨粗しょう症の
予防効果もあります。

 

ちなみに骨の形成に関わってくる
マグネシウムやリンなどの栄養素も
おかひじきには含まれているので

なおの事骨の強化や骨粗しょう症予防に
良いといえるでしょう。

 

あとは別名「止血のビタミン」とも
呼ばれており、血液の凝固作用を促して
早い段階で血を止める効果があるので

女性の方の場合、出産時などには
結構重要になってくる栄養素でも
あるかと思います。

 

食物繊維で便秘の解消効果

おかひじきに含まれている食物繊維は
「100gあたり2.5g」となっていて

野菜全体から見ればそこまで言うほど
多く含まれているというわけではないです。

ちなみにクレソンやスナップエンドウが
ほぼ同じ食物繊維量となっています。

 

不溶性食物繊維・・・2g

水溶性食物繊維・・・0.5g

 

の内訳となっており

不溶性食物繊維に関しては水に溶けず
水分を吸収していく特性があるので

腸内の水分を吸収して膨らんでいき
腸を刺激していきます。

 

そうすると蠕動運動を促すので
便通を良くしてくれる効果が
出てくるわけです。

双方のバランスは

 

「水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2」

 

が理想的となっているので

理想バランスに
あと一歩といった配分ですね。

 

調理していく際水溶性食物繊維を含む
他の食材と合わせて
調整していくといいかと思います。

 

葉酸による胎児の成長サポートや造血効果

葉酸はビタミンB群の一種であり
別名「ビタミンB9」の呼び名を持ちます。

 

有名どころの効果としては
タンパク質、DNAなどの合成に
関わってくる部分ですね。

細胞分裂と新陳代謝が
活発になる部分で必要になってくるので

主に妊娠初期や
授乳期の妊婦さんにとっては
必要不可欠ともいえるビタミンです。

 

特に妊娠初期の第一週が
一番葉酸を必要とする期間であり
この時期に葉酸が不足していると

 

・先天性の障害

・神経管閉鎖障害

・二分脊椎症

・無脳症

 

などといったリスクが高まります。

 

だいたい妊娠と判明するタイミングが
妊娠4~6週目となっているケースが
多いので

妊活期間中は葉酸の栄養素を含む
食材やサプリメントを

積極的に摂取しておくことが
大事といえるでしょう。

 

おかひじきの効果的な食べ方や人気レシピ

おかひじきの魅力は
あのシャキシャキとした食感と歯ごたえ。

調理していく場合は
沸騰したお湯にサッと約1分ほど茹でて
氷水で冷やして水切りしていきましょう。

 

あんまり茹ですぎると
せっかくの食感が損なわれますし

水溶性ビタミンがお湯に
流れ出ていってしまうので

茹で時間には
気を付けるようにしてください。

 

おかひじきのおひたし

出典:https://cookpad.com/recipe/3993685

 

沸騰したお湯におかひじきを投入して
サッと1分間茹でて

冷水で冷やした後で水気を切ります。

あとは食べやすいようにカットして
白だしやしょうゆなどの
合わせ調味料で和えれば完成。

 

おかひじき特有の
シャキシャキ感を残しつつ

簡単に一品追加できるので
おススメといえるでしょう。

⇒⇒⇒簡単美味しい!おかひじきのおひたし

 

おかひじきとえのきの梅マヨおかか和え

出典:https://cookpad.com/recipe/1462504

 

こちらもおかひじきと一緒にえのき茸も
サッと茹でています。

ピューレ状にした梅干しと
マヨネーズ、麺つゆ、おかかで
梅マヨネーズを作り

茹でたおかひじきと
えのき茸を混ぜていけば完成。

 

梅マヨネーズのさっぱりな風味と
シャキシャキのおかひじきとが
良い塩梅に絡んで

相性抜群な一品といえます。

⇒⇒⇒おかひじきとえのきの梅マヨおかか和え

 

おかひじきのお味噌汁

出典:https://cookpad.com/recipe/4573499

 

こちらはお味噌汁に
おかひじきを投入したレシピですね。

おかひじきは先に
沸騰したお湯で1分茹でておき

冷水で冷やしてざるにあげて
水気を切っておきます。

 

だし汁を鍋に入れて
沸かしたあたりでおかひじきを
入れておき

ここでお味噌汁の具材も入れておきます。
こちらのレシピだと豆腐ですね。

少し煮たたせたら火を弱めて
味噌を溶いて入れていけば完成。

 

シャキシャキした食感と
お味噌汁の味わいがなかなかいい具合に
マッチした一品です。

準備もそんなにかからないので
忙しい朝とかにも対応できそうですね。

⇒⇒⇒一番おいしい♪おかひじきのお味噌汁

 

おかひじきの保存方法は?

茹でる手前のおかひじきの場合

水気を固く絞った
ペーパータオルなどを用意し

軽く包んでジップロックなどの袋に入れるか
保存容器に入れて冷蔵庫の野菜庫で
保存しておきます。

 

鮮度が良ければ
1週間ほどは持つかと思います。

 

茹でて後のおかひじきでしたら
しっかり絞った後で保存容器で密閉し
冷蔵保存となります。

この場合は数日中には
食べきってしまった方がいいですね。

 

基本購入したおかひじきは
早い段階で食べきってしまう事を
おすすめします。

 

今回のまとめです

はい、というわけで今回は

陸の海藻とも呼ばれる「おかひじき」
について紹介していきました。

 

おかひじきの魅力としては
健康と美容に良い栄養素を
多く含んでいるところもそうですけど

軽くサッと茹でて
どういった料理にも応用がきくという部分が
素晴らしいところです。


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基本は和え物とかナムルにするのが
手っ取り早いですけど

天ぷらや炒め物
サラダとなんにでも使えます。

 

スーパーなどでおかひじきを見かけましたら
夕飯の献立とかにちょっと試してみるのも
いいかなと思いますよ。

ではでは
おかひじきについては以上になります。

また次回よろしくお願いします。

 


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