カシューナッツの栄養効果やダイエットへの効能!食べ過ぎは太る原因に?

【2017/10/12 記事公開】

こんにちは、管理人のラトンです。

 

アーモンドやくるみといった
種実類の中でもなんとなく

炒め物系の料理に使われるシーンが
多いように感じる「カシューナッツ」

 

炒め物で使っても
もちろん美味しいですけど

おやつとかお酒のおつまみなどでも
パッと手軽に食べる事ができるので

個人的には結構好きな
ナッツ類だったりします。

 

正直なところカシューナッツの
栄養効果についてはあまり深く
考えた事なかったんですけど

調べてみるとなかなかどうして
種実類らしく様々な栄養素を備えており

健康やダイエットなどにも
良い効果を秘めている事が分かりました。


「Sponsored link」
 

というわけで、今回は
カシューナッツの栄養効果や効能について
見ていきたいと思います。

早速いってみましょー。

 

カシューナッツの栄養効果やダイエットへの効能!食べ過ぎは太る原因に?

カシューナッツとはどういうナッツなのか

種実類に属するくるみや
アーモンドといったナッツ系は
だいぶ歴史が古く

一般的に人気なアーモンドは
紀元前4000年頃(約6000年前)の
メソポタミア文明が発展していた時代で
栽培されていたようですし

くるみに至っては
紀元前7000年前(約9000年前)の
古代ペルシャで貴重な栄養源として
食されていたのではとされています。

 

ただカシューナッツに関しては
古代に関する記述が
見当たらないんですよね。。

 

原産地は南米ブラジルの北西部や
西インド諸島となっていて

16世紀あたりにポルトガル人が
東アフリカ、東南アジア、インドなどに

風を遮る防風林として
植林した事がカシューナッツが
広まっていくきっかけになったといいます。

 

ちなみにカシューナッツの
実り方についてなんですけど

調べてみるとなかなかどうして
ユニークな育ち方をしています。

ひとまず画像を見てもらうと
分かりやすいと思うのですが・・・

赤や黄色のピーマンにも似た
果実部分の先端に勾玉状の物体が
ひっついているんですけど

この果実部分は成熟する事で
リンゴのような甘い香りを放つため
「カシューアップル」と呼ばれたり

種を含んでいないため「偽果」
呼ぶこともあるといいます。

 

そして先端の勾玉状の殻の中にあるのが
カシューナッツとなっています。

つまりは果肉部分と種実部分とが
別々に実って出てくるなんとも
ユニークな育ち方をするわけです。

 

⇒⇒⇒見てびっくり!カシューナッツの実【動画】

 

市場に出回っている
カシューナッツにするためには

まず果肉と種子部分を分けて
加工工場で手作業で
生カシューナッツの殻を取り

天日干ししてから
スチールロースト処理

脱穀や機械による乾燥処理などなど
相当な手間がかかっています。

 

カシューナッツの実に
なっている種の部分は
1個ずつにしかなっていないですから

あれを手作業で分けて
殻割&殻剥きしてとなると・・・

どれほどの労力がかかっているのか
想像できないですね。。

 

ちなみにカシューナッツの殻の内側には
「カルドール」と呼ばれる刺激成分が含まれていて

そのままだと
市場に流すことはできません。

 

この点については
インドが独自の脱穀技術を持っているので

栽培されたカシューナッツは
一旦インドに輸出される流れが
出来ているといいます。

 

近年におけるカシューナッツの生産量は

ナイジェリア、インド
コートジボワールの順に多く

西アフリカや東南アジア地方を中心に
生産されていますね。

 

カシューナッツの栄養やカロリー

では次にカシューナッツの
主な栄養素やカロリー部分についてです。

カロリーは「100gあたり576kcal」と
なっており

1粒あたりがだいたい1.5gとの事ですので
カシューナッツ1粒だと約8.64kcalの
計算となります。

100gあたりの脂質量は47.6gとなっており
約半分が脂質だなんて

ダイエットをしている人からすると
ギョッとするかもしれませんが

 

元々脂質はタンパク質や炭水化物などと
同じように三大栄養素の1つであり

身体に蓄積される効率の良い
エネルギー源として運用されます。

他にも細胞膜の構成や
細胞内外の水分調整なども行ったりしている
なかなか重要な栄養素なわけです。

 

あとこの脂質のうち約60%が
「オレイン酸」なわけですけど

その点については後で紹介しておきましょう。

 

その他、主な栄養成分としては

 

・ビタミンA、E、K

・ビタミンB1、B2、B6

・ナイアシン(ビタミンB3)

・葉酸

・パントテン酸

・ビオチン

 

・ナトリウム

・カリウム

・カルシウム

・マグネシウム

・リン

・鉄分

・亜鉛

・銅

・セレン

・モリブデン

・食物繊維

 

と以上のようになっており

 

ビタミンですとビタミンK、B1

ミネラル成分ですと

鉄分、マグネシウム、リン、亜鉛
銅、モリブデンあたりが多めに
含まれているといえます。

 

では、それぞれの栄養素の効果効能の
部分についても見ていきましょう。

 

カシューナッツの栄養効果や効能

ビタミンB1による疲労回復やダイエット効果

豚肉やハム、ソーセージなどの肉類
穀物やナッツ類などに多く含まれている
ビタミンB1は水溶性ビタミンの一種で

エネルギー生成と
神経を正常な状態に維持する
重要な役割を持つビタミンです。

 

食材の中でもカシューナッツに
含まれているビタミンB1の量は
結構上位に位置していまして

種実類の中では

 

1位・・・松の実
(100gあたり0.64mg)

2位・・・カシューナッツ
(100gあたり0.54mg)

3位・・・ごま
(100gあたり0.49mg)

 

といった具合に松の実に次いで
多い含有量となっています。

 

有名な栄養効果としてはまず

「疲労回復効果」

の部分が挙がるかと思います。

これはビタミンB1には
糖質をエネルギーへと変換する役割があり

仮にビタミンB1が
不足している状態が続くと
エネルギー変換効率が悪くなるので

 

「なんだか疲れたかも・・・」

 

といった状況が起こりやすくなるのです。

 

疲労が溜まっている
体の動きがなんだか鈍い・・

といった場合はビタミンB1
が不足している状態ともいえるので

積極的にビタミンB1の栄養成分を
摂取しておきたいところです。

 

 

ちなみに糖質をエネルギーへと
変換すると書きましたが

糖質が多く含まれている食材といえば
ご飯とかパンなどの炭水化物です。

 

糖質は体内に取り込んでも
そのままエネルギーになるわけでなく

ちゃんと分解してエネルギーとして
扱える状態にしていかないといけません。

 

糖質をエネルギーへと
変換できるビタミンB1が不足していると

エネルギー変換候補の糖質が溜まっていき
脂肪となって体の備蓄エネルギーに
なっていってしまいます。

 

なのでビタミンB1をしっかり摂取しておけば
結果的にダイエット効率を
アップする事にも繋がるわけです。

 

「ビタミンB1の主な効果・効能」

・疲労回復の効果

・ダイエット効率のアップ

・神経機能の正常化

・肌の代謝を促す

・生活習慣病の予防


「Sponsored link」
 

ビタミンKによる骨の強化効果

まずビタミンKには骨の形成や
強化に関わる効果を持っています。

 

骨は古くなった骨を壊していく
「骨吸収」の作業と

骨芽細胞によって新しい骨を
形成していく「骨形成」と呼ばれる作業を
絶えず行っていて

これらの工程にビタミンKが
関わっている事が明らかになっています。

 

カルシウムの栄養成分が
骨に沈着するためには

タンパク質の栄誉素を活性化する
必要があるのですが

その役割をビタミンKが行ってくれるので
骨の強化や骨粗しょう症の予防などにも
用いられています。

 

プラス「止血のビタミン」とも
呼ばれており

怪我をした際に血液の凝固作用を促すので
止血を早めて傷の治りを早くするといった
効果もあったりします。

 

「ビタミンKの主な効果・効能」

・骨の強化

・骨粗しょう症の予防

・血液の凝固を早める

 

鉄分による貧血予防効果

微量ミネラルの1つでもある鉄分は
赤血球のヘモグロビンを構成している
主要成分です。

 

ヘモグロビンは体内の各所に
酸素を運搬する役割を持ち

加えて代謝で生じた
二酸化炭素などの老廃物を受け取って

肺まで運んで浄化するといった
役割も持ちます。

鉄分と聞くと主に
「貧血予防」などの効果を
思い浮かべると思いますが

鉄分の栄養素は直接的でないとはいえ
肌のシミや張りなどに
関係している部分があり

 

特に美容の部分で耳にする
「コラーゲン」ですけど

この構造を安定化させる働きを持つ
「ヒドロキシプロリン」というアミノ酸には

ビタミンCと鉄分の栄養素が
必要となってきます。

 

あと女性の方の場合は月経などによって
大量の鉄分が排泄されるので
慢性的に鉄分不足の状態になりやすいです。

なので日ごろから鉄分の摂取を
意識する事も大事といえるでしょう。

 

ちなみにカシューナッツにも
多めに含まれている「銅」の栄養成分ですが

この鉄分の吸収効率を
高めてくれる効力があるので

なおの事貧血予防などの効果が
期待できるでしょう。

 

亜鉛の成長促進や髪の毛や肌の健康維持効果

種実類の中でもカシューナッツに
含まれている亜鉛量は3番目に
多いようです。

ちなみに一番多いのは松の実ですね。

 

約300種ほどの酵素の組成に
必要となるミネラル成分でもあり

タンパク質の合成やアルコールの分解

子供の成長や髪の毛や肌の
健康維持など様々な効果を持ちます。

 

特に細胞分裂する際に亜鉛は
大量に必要となってくるので

成長期のお子さんには特に
必要となる栄養成分でもあります。

 

加えて男性、女性共に
性機能の向上や維持の部分にも
関わってくる栄養成分なので

妊活などを意識する場合は
積極的に摂取していきたいといえるでしょう。

 

オレイン酸による病気の抑制や美容効果

先ほどカシューナッツの
約半分近くが脂質でそのうち約60%が
「オレイン酸」と書きました。

 

主にオリーブオイルなどに
多く含まれている一価不飽和脂肪酸であり

オリーブオイルを多く消費している
地域の人たちは心疾患の発症率が
低いという点から

徐々にオリーブオイルに
多く含まれているという「オレイン酸」に
注目が集まったといいます。

 

主な効果としては

 

・血中コレステロールの低減効果

・血液のサラサラにして
動脈硬化や心筋梗塞など防ぐ効果

・糖尿病など生活習慣病の予防

・便秘解消の効果

 

あと肌の皮脂に含まれている脂肪酸は

 

・オレイン酸

・パルミトレイン酸

・必須脂肪酸

 

などが主となっており
この中でも代表的な脂肪酸が
オレイン酸となっていますね。

 

固くなった角質や皮膚を柔らかくして
小じわの抑制や肌のしみなどにも
効果があるとされます。

 

ただ、オレイン酸はニキビの原因となる
アクネ菌の好物ですから

オイリー肌(油性肌)の人が
摂取しすぎるとニキビが多く出てくる
原因にもなりえます。

 

気をつけましょう。

 

トリプトファンによる精神安定や寝つきを良くする効果

必須アミノ酸の1つでもある
トリプトファンは幸福物質とも呼ばれる
「セロトニン」との関係が深いです。

 

幸福物質ともいわれるセロトニンは
精神面を安定させる効果があり

主にストレスへの耐性を高めたり
不安障害やうつの症状などにも
効果があるとされます。

 

そしてセロトニンは体内で
アミノ酸であるトリプトファンを
材料にして生成されるので

トリプトファンを
多く含む食材を摂取する事で

精神面の安定やうつの症状改善などを
期待することができます。

 

カシューナッツには
「100gあたり360mg」のトリプトファンが
含まれており

成人の人でも1日に必要な摂取量は
120mgとなっているので

だいたい30g程摂取するだけで
1日に必要な摂取量をまかなう事ができます。

 

あとトリプトファンは
睡眠ホルモンと呼ばれる
「メラトニン」の生成に必要となるので

トリプトファンを摂取する事で
メラトニンの生成
分泌がされるようになれば

寝つきが良くなって
ぐっすり睡眠をとることができて

疲労回復やアンチエイジングなどの効果も
出やすくなってきますよ。

 

カシューナッツの食べ過ぎは太る原因になる?

以上のように美容と健康に様々な効果が
期待できるカシューナッツですけど

カロリーの項目でも書きましたように

「100gあたり576kcal」

となっています。

 

ご飯100gあたりのカロリーが
168kcalですから

カロリー部分だけみれば
ご飯の3倍以上のカロリーを
持っている事になります。

ナッツ類の脂質は
比較的太りにくい不飽和脂肪酸ですけど

太りにくいというだけで食べ過ぎていけば
当然太る原因となります。

 

そのためカシューナッツを
ダイエットに取り入れる場合は

予め1日に摂取する量を決めておき
小分けしておく事をおすすめします。

だいたい1日の摂取量は
25g程度にするのが理想的のようです。

 

カシューナッツのみですと
栄養部分に偏りが出てきますので

他の種実類の
くるみやアーモンドなども上手く混ぜて

バランス良く食べていくと
よりダイエットに効果的といえるでしょう。

 

今回のまとめです

はい、というわけで今回は
カシューナッツ栄養効果や

ダイエットへの効能などについて
見ていきました。

 

個人的にカシューナッツの
栄養効果の部分で良いなと感じたのは

トリプトファンの栄養素を
豊富に含んでいる点でしたかね。

 

幸福物質のセロトニンの
生成量を増やして精神面の安定効果と
うつの症状の改善効果

加えて寝つきも良くしてくれるなんて

ストレス社会となっている
現代社会にとっては
結構重要度が高い部分かなと感じます。


「Sponsored link」
 

あ、言うまでもないかもしれませんが
カシューナッツを選ぶ時は

塩分の入っていない無塩、無添加のものを
選ぶようにしてくださいね。

 

それではカシューナッツの
栄養効果、効能については以上になります。

また次回よろしくお願いします。

 

同じ種実類系の記事についても
いくつか書いていますので
引き続きどうぞ見ていってください。

⇒⇒⇒くるみはダイエット動脈硬化に効果的?栄養効能に食べるタイミングは?

 

⇒⇒⇒ピスタチオの栄養効能ダイエット効果!1日の摂取量に薄皮も食べる?

 

⇒⇒⇒松の実は妊婦や糖質制限ダイエットに効果的?栄養効能に食べ方は?

 


ピックアップ関連記事