花椒(ホワジャオ)の効能効果や使い方!山椒との違いやレシピについて

【2017/11/12 記事公開】

こんにちは、管理人のラトンです。

 

世にスパイスは多くあれど
中国料理に使われている香辛料は

なかなか癖の強いものが
多いような気がします。

その中の1つでもある

 

「花椒(ホワジャオ・ホアジャオ)」

 

ですけど

ピリッとした風味と
舌先にしびれが残る点が特徴的で

日本だとだいだい麻婆豆腐とかに
入っている印象が強いですかね。

 

少年ジャンプで連載中の
「食戟のソーマ」で出てきたレシピに

「トンポーローカレー丼」というのが
出てきた事があったんですけど

煮込んだ豚肉の香り付けに
使用されていたのが花椒でした。

 

この花椒、少量使う分には
問題ないんですけど

大量に使ってしまうと
香りと刺激が強いので若干扱いが
難しい側面もあったりします。


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今回は日本人には少し馴染みの薄い
この花椒(ホワジャオ)について

効能や使い方、レシピなど
見ていこうと思います。

早速見ていきましょう。

 

花椒(ホワジャオ)の効能や使い方!山椒との違いやレシピについて

花椒(ホワジャオ)とは何か?歴史や山椒との違いなど

ひとまず花椒(ホワジャオ)って
一体何なのか?

そこから解説していきましょう。

 

花椒はミカン科サンショウ属の植物であり
華北山椒(カホクザンショウ)の実の

果皮の部分を乾燥させたものが
花椒となります。

 

花椒と呼ばれている由来としては
実が成熟すると

全体が赤い花を咲かせたように
なるからだそうです。

中国最古とされる薬物書の

「神農本草書(しんのうほんぞうきょう)」

においては元々中国地方に
自生はしていたようですけど

だいたい秦の時代・・・
紀元前778年(約2800年前)のあたりから
栽培されるようになったとされています。

 

中国における花椒となると
「四川花椒」が最も有名だそうで
四川といえばあの「四川料理」

代表的な料理としてあげるなら

 

「麻婆豆腐」「回鍋肉(ホイコーロー)」

「青椒肉絲(チンジャオロースー)」

「辣子鶏(ラーズージー)」

 

このあたりは日本でも結構有名ですよね。

 

通常、味覚といったら

 

「甘味・酸味・塩味・苦味・辛味」

 

とこの5つを指すと思うのですが

四川料理においては最後の辛味の部分は
更に6種類に分岐されるといいます。

 

それぞれ

「麻辣(マーラー)」

「香辣(シャンラー)」

「煳辣(フーラー)」

「糟辣(ザオラー)」

「酸辣(スアンラー)」

「鮮辣(シェンラー)」

となっていまして
一番有名かつ今回の花椒に関係してくるのが
「麻辣(マーラー)」の部分。

 

唐辛子による舌がヒリヒリ感じる辛味の
「辣味(ラーウェイ)」

そして花椒による舌先がピリッと
痺れるように感じる辛味の
「麻味(マーウェイ)」

それぞれが特徴となっています。

 

ちなみに辛いと感じる味覚は
生理学的に分類するなら

味覚というよりは「痛覚」に
分類されるそうで

 

痛みを感じる事で
脳がそれを抑制するために

「βエンドルフィン」

を分泌するといいます。

 

快楽物質の一種とされる
βエンドルフィンですけど

これは後半の効能の項目部分で
書くことにしますね。

 

まあ辛くてもついつい中華料理を
口に運んでしまうのは

このβエンドルフィンが
関係しているともいいます。


ちなみに日本にも似たような香辛料に
「山椒」があるわけですけど

山椒もまた鼻先にくるツーンとした香りや
舌先が痺れる刺激を感じるので
同じようなものかなと思いますよね。

 

山椒はミカン科サンショウ属の落葉低木で
「ハジカミ」とも呼ばれています。

 

ここまでは花椒と同じですけど

根本的に山椒は日本原産で
新芽、つぼみ、花、果実全てにおいて
食用に利用できる点が特徴となります。

 

辛味や香りの部分においても
花椒の方が強く、使う箇所も花椒は
乾燥させた果皮の部分なので

違いをあげるならそのあたりですかね。

 

花椒(ホアジャオ)の味や香り、風味など

花椒の最大の特徴は
あのレモングラスっぽさを感じる
爽やかな香りと

ピりっとした舌先の痺れを
感じさせる辛味がある点と
いえますけど

あのピリッとした成分は

 

「ヒドロキシ-α-サンショオール」

 

と呼ぶそうで、サンショールは
山椒の辛味成分にも含まれている
ものです。

サンショオールには
局部麻酔作用もあるとの事で

これが舌先に痺れをもたらし
辛さを感じるというわけですね。

 

ちなみに花椒の代用品として
山椒が使えるかどうか?
という部分については・・・

ちょっと好みによるかもしれないですね。

 

使えないこともないでしょうけど
花椒は風味よりも辛さを優先とした
香辛料といったイメージに対して

山椒は風味を優先させた
香辛料といったイメージが強いです。

 

花椒が入った刺激的な麻婆豆腐に
慣れている人が山椒入りの麻婆豆腐を
食べたとしたら

ちょっと辛さが物足りない・・
と感じる事でしょう。

 

まあ辛い物が苦手といった人の場合は
山椒入りの麻婆豆腐の方が
合うといえるので

ケースに応じて
使い分けるのもいいかもしれないですね。


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花椒の主な効果効能について

サンショオールで内臓の働きを活発化

先ほども書きましたように
山椒にも含まれている代表的な辛味成分の

 

「サンショオール」

 

主に脳を刺激して内臓の働きを
活発にしていくと共に

胃腸を健康にする点から
消化不良の改善にも効果が
あるとされています。

 

あとは香りの刺激成分が
脳に届くことでホルモンを刺激し

基礎代謝の向上や発汗作用も
期待できるので

そこから体脂肪を燃焼しやすくさせての
ダイエット効果も加わります。

 

消炎や鎮痛、局部麻酔の効果

先ほどもちょっと書きましたように
舌先がピリッと痺れる効果から

中国においては古来より
消炎や鎮痛、局部麻酔の薬として
用いられていたといいます。

 

βエンドルフィンによる幸福感作用

辛味の味覚は痛覚に分類され
「麻辣(マーラー)」の辛味・・

つまり痛みを感じて
それを抑制するために分泌されるのが

 

「βエンドルフィン」

 

βエンドルフィンには
いくつかの効果がありまして

まず最初に挙げるとしたら
痛みを取り除いて大きな幸福感を
得る事が出来るという点。

 

「辛味=痛み」を感じてなお
中華料理を口に運んでしまうのは

この多幸感を得る事ができるからとも
されますね。

 

あとβエンドルフィンは
神経物質でもあり

脳の神経回路をどんどん変えて
脳内の活動状態をポジティブなものに
していく作用があるといいます。

 

精神面がポジティブになって
気力が満ちあふれていくと

仕事や勉強への集中力や
やる気も増していくので

 

精神的にちょっとネガティブな方向に
傾いている人は

花椒入りの中華料理を
食べるのも1つの対応策かもしれないです。

 

更にはβエンドルフィンは
体内の活性酸素を除去する
「抗酸化作用」も持っているので

アンチエイジング効果が期待できます。

 

加えて免疫力アップするので
風邪のウィルスの除去効果や

がんなどに効果のある
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)を
増やすといった効果も期待できるでしょう。

 

花椒を使った料理レシピなど

花椒が決め手の四川麻婆豆腐

花椒(ホアジャオ)を使った
代表的な中華料理となると
やっぱり麻婆豆腐になるでしょう。

 

麻婆豆腐を作る時って
市販のソースを使えば簡単なんですけど

調味料を揃えて一から
自分好みの辛さを追求してみるのも
面白いんじゃないかと思います。

 

用意する調味料はちょっと多めですが

食材は豚挽肉や豆腐、ネギといった具合に
とてもシンプルといえます。

⇒⇒⇒花椒が決め手!四川麻婆豆腐

 

ピリ辛の麻婆豆腐を
食べたいといった時におすすめですね。

 

四川風の回鍋肉

こちらも四川料理では
おなじみといえる回鍋肉のレシピ。

基本切ったキャベツやねぎ、ピーマン
それと豚肉などを

各種調味料で調合したタレで
炒めていけばいいだけなので

下ごしらえが出来たら難易度は
そんなに高くはないでしょう。

 

花椒の粉を振り返る際には
分量に気を付けて味を見つつ
調整していきましょう。

⇒⇒⇒四川風の回鍋肉

 

漫画めし:肉魅のトンポーロウカレー丼

こちらは「食戟のソーマ」の
7巻に出ていたカレー丼レシピ。

 

下茹でした豚バラ肉を更に
きつね色になるまでしっかり
焼き色をつけて

鶏がらスープに各種野菜や
ショウガ、八角そして

花椒(ホアジャオ)などを入れて
煮込んでいき

更に調味料も加えて
煮込んでいくといった具合です。

 

ねぎ、ショウガ、花椒などで
煮込んでいく事で豚肉の臭みを消し去り

脂身の旨さとカレーの旨さが
上手い事合わさった料理といえます。

 

自分以前これ作ったことあるんですけど
結構美味しかったですよ。

ただ作中に出てくる
「藤椒油(たんじょうゆ)」は

多分通販でないと
手に入らない位レアな油なので

 

ここは山椒か何かで代用しても
問題ないかなと思います。

⇒⇒⇒肉魅のトンポーロウカレー丼

 

今回のまとめです

はい、というわけで今回は
日本ではそうでもないけど

中華料理においては
欠かせない存在となっている

「花椒(ホアジャオ)」

について見ていきました。

 

個人的に花椒の効能部分で
気になったのは

「βエンドルフィン」

が分泌されるというところでしょうか。


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多幸感を感じる事が出来るという事は
それだけ精神面をポジティブに
出来るという事で

毎日の仕事などで肉体と精神が
疲弊してしまっている人は
うつの傾向に陥りやすいといいますから

うつ病の予防や改善に効果が
あるといえるんじゃないでしょうか。

 

パウダー状の花椒なら
スーパーなどで扱っていると思いますから

いつもの麻婆豆腐にちょっと振りかけて
辛さをプラスしてはいかがでしょう。

 

というわけで
以上、花椒(ホアジャオ)の

効能や使い方、レシピについてでした。

また次回お会いしましょう。

 


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